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フリーホラーゲーム作者のアタマの中

瞳の奥の青い炎

短編ホラーゲームを100本作るという誓いを立ててから1ヶ月、 最初の短編ホラーをリリースして二作目にとりかかろうとしている中、  良い動画を見つけて感動した。

 それは 「Dropboxの創業者 Drew Houston(ドリュー・ヒューストン)のマサチューセッツ工科大の卒業式スピーチ」だ。
 以降の文章は上の動画を視聴したことを前提として語らせていただく。

 「最も幸せで成功している人たちは、(略)自分にとってのチャレンジを攻略することに夢中になっている人」
 という言葉が作者の胸の奥に刺さった。

 なぜなら、作者は「在学中に短編ホラーゲーム100本制作」を趣味の延長ではなく、覚悟を持って臨む挑戦だと考えているからだ。
 達成できるかどうかは自分でさえ分からないが、達成した暁には、自分は大きな成長をしているだろうと確信している。
 だから作者はどうしたらこれが達成できるか何度も考え、自分がやれることをすべてつぎ込んで進んでいこうと決意している。

 心に刺さったのは、自分が成し遂げようとしていることを肯定してくれて、これからも続けていこうと思えたからだ。

 実は、一作目の短編ホラーが期待外れの反応に終わり、くじけそうになっていた。

 具体的な話をしよう。
 長編ホラーゲームの過去二作品は、ダウンロード数がどちらも400を超えている。
 それに対し、今回の短編作品は20である。
 前作のたった5%にまで落ち込んだのだった。
 感想0、実況0。

 この数値は作者を絶望させるのに十分な数だった。
 自分のストーリー、自分のグラフィック、選曲、一カ月という期間。
 全てを否定されたような気持になった。

 100本制作達成できなくても良いかな、とか思いながら二作目の制作に取り掛かっていたけど、心がついて来ないからなかなか進まない。

 そんな中
「最も幸せで成功している人たちは、(略)自分にとってのチャレンジを攻略することに夢中になっている人」
 という言葉が作者の闘志を再燃させてくれたのだった。

 動画では上の人たちは瞳に狂気を宿していると表現してあった。
 作者的には瞳に炎を宿している人たちだと解釈した。
 一作目を作る前、自身も瞳に炎を宿していたと思っている。

 嫌いで面倒くさい勉強をぎっしり詰め込まなくちゃあいけない残りの大学生活、何か成し遂げられるとしたらコレしかない、 という思いで100本作る宣言をして、たくさんの人にも言いふらした。
凝った説明書も作った。
いつか栄光を手にするんだ、という思いで一作目を出した。
そこで赤く輝く炎は消えた。

でも今、また燃え始めた。
今度は静かな青い炎。

青い炎が赤い炎よりも高温だということは、化学科ならみんな知っている。
一度失敗を経験して、前よりも燃料供給が上手になったのだろう。
目標は依然変わらず、完全燃焼の青炎を瞳に宿したなら、ホラーゲーム制作のリスタートだ。